「化学」と「科学」の違い!全くの別物ではなく一方が他方に内包!

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私達の人間の発展の歴史は、科学の発展と共に歩んできました。

私達が普段当たり前のように使っている便利な機械や日用品なども、科学技術がもたらしてくれたもので、もはや我々の生活は科学なしでは成り立たないと言っても過言ではありません。

 

ところで、同じ「かがく」と発音する言葉に「化学」というものがありますよね。

普段何気なく「科学」あるいは「化学」と口にしている私達ですが、二つの言葉には何か違いがあるのでしょうか?

今回はそんな「科学」と「化学」の違いについてご紹介していきます。

「科学」と「化学」それぞれの意味を確認してみよう

まずは「科学」と「化学」、それぞれの言葉の意味を調べてみましょう。

科学の意味
一定の目的・方法のもとに種々の事象を研究する認識活動。
また、その成果としての体系的知識。研究対象または研究方法のうえで、自然科学・社会科学・人文科学などに分類される。
一般に、哲学・宗教・芸術などと区別して用いられ、広義には学・学問と同じ意味に、狭義では自然科学だけをさすことがある。
化学の意味
物質を構成する原子・分子に着目し、その構造や性質、その構成の変化すなわち化学反応などを取り扱う自然科学の一部門。
対象や研究方向により、無機化学・有機化学・物理化学・生化学・地球化学・核化学などに分けられる。

サイエンスの「科学」ケミストリーの「化学」といったところでしょうか。

広義的な「科学」と一分野としての「化学」という違い

普段は特に違いが無いような印象のあった「科学」と「化学」ですが、その意味を調べてみるとけっこうハッキリと意味に違いがある物だという事が分かりますね。

「科学」というのは一つの定まった分野などに対して研究したり、認識を深めるという活動そのものを表す言葉で、「化学」というのは原子や分子といった分野に対して研究をしている「科学」の中の一分野に過ぎないということです。

余談ではありますが、「科学」と「化学」を分かりやすく区別するために、「化学」の方を「バケ学」と呼ぶこともあるのだそうです。

おなじ「かがく」という読み方でも違いが分かりにくく、紛らわしいと感じる方は多いのでしょうね。

「化学」という言葉を使う機会は案外と少ない?

「化学」という言葉があくまで分子や原子を専攻した「科学」という限定的な意味の言葉であるのなら、我々の生活の中で「化学」あるいは「化学者」という言葉を使う機会は思ったよりも少ないかもしれません

大抵の場合は「科学」の方の言葉を使うことになると思います。

ただし、化学を専攻する「化学者」の方に対しての文章などを書く際は、ちゃんと「化学」と書かないと文句を言われてしまう可能性もあるので注意しましょう!

以上、今回は「科学」と「化学」の違いについてご紹介させていただきました。