「表れる」と「現れる」の違い!効果は?病気の症状は?を解説

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読み方が同じ”あらわれる”の「表れる」と「現れる」。

「表れる」と「現れる」って意味の違いが分かりにくいですよね。

 

(病気の症状があらわれる)は「表れる」と「現れる」のどっち?
(おまじないの効果があらわれる)は「表れる」と「現れる」のどっち?

 

今回はそんな「表れる」と「現れる」の意味や違いについてご紹介します。

「表れる」と「現れる」の意味

まずは「表れる」と「現れる」の意味から見てみましょう。

「表れる」の意味
隠れていたものが表面に出てくる。
感情・思想などが表面から知られる状態になる。
「現れる」の意味
今までなかったものが姿を見せる。
隠れていたものが際立って見えてくる。知れわたる。

アラワレルという意味を持つ「表れる」と「現れる」だけに少々分かり辛いですね。

 

表現なんて言葉があるように違いが分かりにくい言葉だと思います。

では、具体的に「表れる」と「現れる」にはどんな違いがあるのでしょうか。

「表れる」と「現れる」の違い

「表れる」には表面化するという意味合いを持ちます。

一方で「現れる」には姿を見せるという意味合いがあります。

このような見方をすると、「表れる」と「現れる」の違いが浮き上がってきますね。

 

元々は「表れる」と「現れる」が同じ言葉だったぐらいなので、意味によって使い分ける為に表面化する「表れる」と姿を見せる「現れる」へ分かれていったのでしょう。

どのようにアラワレルのかに違いはあっても、確認できなかったものが確認できるようになるという意味で違いはありません。

「表れる」と「現れる」を使った例文

それでは具体的な例文で「表れる」と「現れる」の使い方を見てみましょう。

病気の症状は「表れる」と「現れる」のどっち?

例文:5年前に完治したはずの病気の症状が再びアラワレタ。

「表れる」と「現れる」の違いを理解していても、病気の症状の場合にどちらが適切なのか悩ましいですね。

 

病気の症状は様々で、頭痛や倦怠感、心理的なものなどは物理的に見えない病気の症状なら「表れる」でしょうか。

肌が荒れるといった目に見える病気の症状を思い浮かべると「現れる」でも良さそうです。

基本的な判断の方法として、病気の症状が具体的に分かっている場合はこのように症状によって「表れる」と「現れる」を使い分けることになるんですね。

 

でも文脈によってはどんな病気の症状なのかがわからない場合もありますよね。

この場合は「表れる」を使うということが読売新聞社の「読売スタイルブック」に明記されているそうです。

効果は「表れる」と「現れる」のどっち?

例文:おまじないの効果はすぐにアラワレル。

これも「表れる」と「現れる」の違いを理解していても悩ましいですね。

ところで、「表れる」の意味は隠れていたものが表面化するとも読み取れ、「現れる」の意味には今までなかったものが姿を見せるとも読み取れます。

 

では、おまじないの効果はこれまで隠れていただけなのか? というと、おまじないしてもらうまでは存在自体が無かったはずですよね。

この観点から、効果が「現れる」が適切な表現だということになります。

「表れる」と「現れる」の使い分けまとめ

以上、「表れる」と「現れる」の意味や違いについてご紹介しました。

「表れる」と「現れる」のどちらが適切か迷った場合は、

  1. 表面化したのか、物理的に姿を見せたのか?
  2. 今までは存在していたのか、無かったのか?

この2つの観点から判断すると分かりやすいですね。